ハスカールは

ハスカールは暗黒時代から中世初期にかけてのゲルマン民族、特に北欧やイギリスなどにいた職業軍人、傭兵の一つ。

ハウスカールとも。

封建制度が確立した中世ヨーロッパ社会であれば土地を媒体として騎士を戦争に参加させるなどして職業軍人を確保できるが、封建制度が無い、あっても未成熟な社会においてはハスカールは必要な存在であった。

彼らは小規模ではあるが常備軍であり、幼少の頃から高度な戦闘訓練を受けて、首領や王侯貴族に私兵として仕え、その報酬として主に金銭や略奪品の分け前などを受け取っていた。

しかしこうした首領や王侯貴族が十分な略奪を行わずハスカールへの報酬を払えない場合、ハスカールは彼らを排除したり見捨てたりすることもあった。

自発的な戦闘集団であった為、このように主君に絶対服従を誓う決定力のある戦力とは言いがたかったが、ヘースティングスの戦いでは例外的にハロルド2世が戦死した後も彼の配下であったハスカールは最後の一人に至るまで果敢に戦い、討ち死にしていったという。

また、時代が下ると傭兵全般を指してハスカールと呼ばれた。
update:2010年07月25日